断酒40年の県議 議会で告白した「どろどろの自分」

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矢田文
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アルコール依存症 現場から:2

 アルコールがもたらすリスクを社会全体で考えるため政府は2014年6月、「アルコール健康障害対策基本法」を施行した。国や自治体にアルコール依存症などの対策が責務として課されることになった。

 その中で、鳥取県は全国で最も早く対策推進計画を策定した。「アルコール依存症は回復できる」。背景には、当事者としてその思いを訴え続ける県議の存在があった。

 「この世の地獄を見たければ、アルコール依存症者の家庭を見よという言葉がございます。アルコール依存症になると、自分の力で飲酒をコントロールすることが困難になります。冒頭に、私自身の体験の一端を発表させていただきたいと思います」

 14年6月、県議会本会議に登壇した福間裕隆県議(77)は一般質問の冒頭でそう述べると自らの壮絶な酒害体験を語り始めた。

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