ウクライナ機へ地対空ミサイル2発 イラン当局が報告書

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テヘラン=杉崎慎弥
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 イランの航空当局は20日、イラン側の誤射によって176人が犠牲となったウクライナ機撃墜事件について、2度目の予備報告書をネット上で公開し、ミサイル2発がウクライナ機に向けて発射されたと明らかにした。イラン当局は、航空機のブラックボックスの解析を試みている模様だが、データの読み取りに必要な器具などを所有していないといい、全容解明には時間がかかりそうだ。

 報告書は、ロシア製の防空システムによる短距離の地対空ミサイルが、航空機の北側から発射されたと説明。「発射の経緯などは調査中」としている。

 撃墜について全容解明のカギを握るのは、飛行記録を収めたブラックボックスだが、依然としてイランが保有している。イラン航空当局の事故調査委員会は「イランはブラックボックス解析のための器具を有しておらず、フランスや米国に購入と発送を求めているが、肯定的な返答がない」としており、解析は進んでいない模様だ。

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