「骨髄移植できない?」 難治性の白血病、新薬登場で光

有料記事もっと医療面

月舘彩子
写真・図版
[PR]

 これまでの治療薬が効きにくいタイプの急性骨髄性白血病(AML)向けに、新しい分子標的薬が相次いで承認された。骨髄などの造血幹細胞移植も、合併症を予防しやすくなり、治療の選択肢が広がっている。

 東京都八王子市に住む岡本弘さん(60)は2016年、人間ドックがきっかけで精密検査を受け、急性骨髄性白血病とわかった。同時に「FLT3」という遺伝子に変異があり、治療が難しいタイプであることも告げられた。

 「俺ダメなんだ。移植もできないなんて」とショックを受けたが、この遺伝子変異がある患者を対象に、分子標的薬「FLT3阻害剤」の治験を医師に紹介された。治験に参加して薬を使ったところ、白血病細胞が激減。骨髄移植できる状態になり、同年5月に骨髄移植を受けた。

ここから続き

 昨年10月、合併症によって…

この記事は有料記事です。残り1146文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら