岐阜)「古い町並」冬の一場面 大正時代の高山写す

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山下周平
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 町家が立ち並ぶ通りで、雪を載せたそりをひく男性が世間話をしている。岐阜県飛驒市古川町の医師佐藤彰さん(1890~1974)が残した写真の中で、数少ない冬の一場面を捉えたものだ。写真左奥に見える建物の格子窓から、高山市内の観光名所の一角ではないかとの結論にたどり着いた。

 分析に携わった高山市史編纂(へんさん)室の田中彰・専門員は、写真の端に写る洋風の建物に注目した。1912(大正元)年に新築移転した高山郵便局ではないかという。当時の郵便局を収めた資料写真を見ると、格子状の窓が並んでおり、よく似ていた。

 郵便局があった同市上二之町の場所は、現在、コンビニエンスストアになっている。周辺は高山を代表する観光名所「古い町並(まちなみ)」の一角で、多くの観光客でにぎわっている。

 話し込む男性の脇の町家には…

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