首都圏・関西圏の超難関校挑戦も 東海の中学受験事情

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フリージャーナリスト・川村真貴子
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教育ひろば

 中学受験シーズンが本格的に始まりました。冬休みを返上して勉強に明け暮れてきた受験生にとって、2月上旬ごろまで試練の日々が続きます。知人の学習塾講師に、中学受験の最近の傾向などを聞きました。

 「大学の入試改革の影響もあって、中高一貫校への関心が高まっています。共働き家庭が増える一方で少子化もあり、一人っ子かきょうだい2人ぐらいなら私立に通わせたいという保護者が増えています」。私立中学校の受験というと、かつては親や親族らが卒業したゆかりのある学校に子どもを受けさせるぐらいだったため、受験するとしても志望校は1校で、不合格だった場合は地域の公立中学校に進むケースがほとんどでした。ところが、公立高校や難関大学への受験戦争を経験した世代が親になり、「自分の経験した苦労を子どもにはさせたくない」と考える保護者が増えてきて、経済的な負担があっても、大学までエスカレーター式に進学できる私立中学への進学を希望する家庭が多くなってきたそうです。

 私立中学校側も少子化での生き残りを考え、系列の大学だけでなく、国公立大学や難関私立大学への進学率をアピールするようになりました。私立ならではの独自の教育方針や多様なカリキュラム、活発な部活動なども売りです。

 試験日はある程度重ならないように配慮されているため、今では、力試しも含めて1人で3校、4校と受験する子どもも珍しくありません。受験生の中には「この学校に受かれば進学するが、他の学校ならば公立へ」という考え方もありますね。

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 「最近は、この地方にとどま…

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