山口)宇部炭田 歴史に誇りを 学芸員・広畑さん
聞き手・二宮俊彦
宇部炭田発祥の地、常盤湖畔にある宇部市石炭記念館が昨年11月、開館50周年を迎えた。日本の近代化を支え、宇部市発展の礎を築いた石炭産業。記念館の学芸員広畑公紀さん(37)に、石炭を通して伝えたいことを聞いた。
――宇部炭田の歴史を教えてください。
「常盤湖の湖底に石炭採掘の跡があり、江戸時代前期には石炭を採掘していたと思われます。灌漑(かんがい)用水のために造られた常盤湖の完成は1698(元禄11)年だったので、遅くともそれ以前から採掘が行われていたようです。当時は薪の代用として、家庭や塩田で海水を煮詰める燃料に使われていました。いまでも石炭を見つけることができますよ」
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――え、まだ石炭はあるので…
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