崩れた街、記者が撮った3日間 8200枚をデジタル化

有料記事阪神・淡路大震災

千種辰弥 小池寛木
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 刻々と明らかになる都市直下型地震の被害――。阪神・淡路大震災が発生した1995年1月17日から19日までの3日間に、朝日新聞記者が撮影した写真のネガが残されていた。このほど、これらの写真のデジタルアーカイブ化が完了した。6434人が死亡した大災害。撮影された順番を追って見ると、その輪郭が浮かび上がる。

 震災当時、阪神間には神戸支局(現総局、神戸市中央区)や阪神支局(兵庫県西宮市)の記者が住んでいたほか、直後から全国各地の記者が応援に入った。3日間に陸と空から撮影された被災地の写真は計約1万8千コマ。フィルムを包む写真説明用紙に撮影時間が記されているものもあり、約8200コマをデジタルアーカイブに収めた。

 最初の写真は発生直後の午前6時すぎのもので、記者が自宅近くで撮影した崩れた家や火災の現場だ。取材範囲が広がるにつれ、横倒しの高速道路や宙づりになった鉄道の線路といったインフラの被害もレンズがとらえた。多くの命が奪われ、合同で営まれた葬儀の場面もあるが、新たに生まれた命の姿もとらえられており、交錯した生と死が写しだされている。(千種辰弥、小池寛木)

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