6434人の犠牲者を出し、10万棟を超える建物が全壊――。地震防災対策の大きな課題を浮き彫りにした阪神・淡路大震災から17日で25年がたつ。震災を機に政府の地震調査研究推進本部(地震本部)ができ、観測網の整備が進んだ。地殻にひずみがたまり、地震を起こす仕組みが見えてきた。一方、活断層の調査結果を防災にどう生かすのか模索が続く。
地殻のひずみ、速くたまる場所
日本列島の地下では地殻変動がつねに起こっている。ひずみがたまり、地震が起こる原因になっている。
阪神・淡路大震災を契機に地震計などの高密度の観測網ができ、GPSなどで地殻変動をとらえるシステム(GNSS)の整備も進んだことで、ひずみが速くたまる場所が見えてきた。
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