「進んで式参加は少ない」 障害者の成人、劇団がお祝い

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野城千穂
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 秋田市内で15日、劇団わらび座(仙北市)の俳優が、障害者自立支援センターに通う3人の成人をサプライズで祝う催しがあった。今年で3回目となる企画の背景には、障害者が一般の成人式に参加しづらい現状がある。

 「自分と対話しながら少しずつ大人になって。自分がどうしたいのかを信じて、突き進んで」。わらび座の俳優、三重野(みえの)葵(あおい)さんはそう語り、新成人の背中を押した。花束を受けとった三浦優奈さん(20)=由利本荘市=は「役者の方々に祝ってもらえるとは。(難病で)2度の余命宣告を受けたが、生きていてよかった」と涙ぐんだ。

 障害者自立支援センター「ほのぼの」(本部・秋田市)は2年前から、成人のお祝いをわらび座に依頼している。今年の新成人3人のうち、三浦さんら2人は一般の成人式にも参加した。だが参加はむしろ珍しく、過去2年の新成人計5人はいずれも欠席したという。同センターの金登美一理事長は「障害者自身が、一般の成人式への参加に壁を感じている場合が多いです」と、企画のきっかけを語る。

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 市町村が催す一般の成人式に…

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