新型コロナウイルス肺炎で初の死者 中国・武漢

北京=冨名腰隆
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 中国中部の湖北省武漢市で新型コロナウイルスによる肺炎患者が多数出ている問題で、同市当局は11日、61歳の男性患者が死亡したと発表した。肺炎が拡大した昨年12月以降、死者が出たのは初めて。当局はマスク着用など必要な対策を取るよう呼びかけている。

 武漢市当局はこれまで、59人の患者を確認したとしていた。新たな発表によると、10日までにこれらの人たちの検査を終え、41人を新型コロナウイルスによる肺炎と診断。このうち死亡した男性は患者が多く出た海鮮市場の出入り業者だった。

 一方、当局は「1月3日以降、新たな症例は見つかっておらず、ヒトからヒトへの感染も確認されていない」と説明している。農産品を扱う青果市場などで衛生管理を強化するなど、対策を講じていることを強調した。(北京=冨名腰隆

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