サンマの水揚げ、半世紀ぶり過去最低 前年比66%減
大日向寛文
2019年の全国のサンマの水揚げ量は、前年より66%減って4万517トンだった。記録が残る1960年以降では、69年の約5・2万トンを下回り、半世紀ぶりに過去最低を更新した。サンマ漁師の業界団体「全国さんま棒受網漁業協同組合」が7日、発表した。記録的な不漁で価格も高騰し、「庶民の魚」のイメージが薄らいできた。
漁が本格化する8~12月の水揚げ量を集計した。産地市場の卸売価格は10キロ当たり3160円で、前年の1・7倍に跳ね上がった。
サンマは例年夏から秋にかけて公海から日本近海に来遊する。ところが、昨年は来遊が遅れて、9月末時点の水揚げ量は前年比で1割強にとどまった。10月中旬に入ってからは水揚げが回復したが、挽回(ばんかい)できなかった。
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