関空プライベート機ゲート、検査に穴? ゴーン被告逃亡

有料記事

川田惇史 鶴信吾 贄川俊
[PR]

 レバノンに逃亡した日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(65)は、先月29日深夜に関西空港を飛び立ったプライベートジェット(PJ)で出国したとみられている。米紙ウォールストリート・ジャーナルは、前会長が大型ケースの中に隠れていたと報道。PJには検査をすり抜けやすい仕組みがある、と指摘する航空関係者もいる。

 前会長らが利用したとみられる関空第2ターミナルのPJ専用ゲート「玉響(たまゆら)」は、2018年6月に運用が始まった。24時間利用が可能で、ラウンジのほか、CIQ(税関・出入国管理・検疫)の設備もある。年約800回発着するPJ利用者の半数ほどが使っているという。使用料は1回20万円(税別)。第2ターミナルの一般客の出入り口とは別に専用扉があり、大型車などを横付けすることもできる。ある航空会社の関係者は「第2ターミナルは格安航空会社LCC)専用で、深夜になると発着便がほとんどない。人目を避けるにはちょうどよかったのでは」と話す。

 関係者によると、前会長を乗せたとみられるPJには、人が入れるほどの大型ケースが積み込まれたが、保安検査や税関検査でX線検査はされなかった。

ここから続き

 PJなど自家用機の場合、一…

この記事は有料記事です。残り984文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら