働かないオジサン批判は不毛だ 世代間の断絶で失うもの

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東京経済部・古屋聡一
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取材考記

 そこそこの給料をもらっているのに働いているように見えない――。若者たちから中高年世代に対して「働かないオジサン」批判が出ているという。長年勤めた会社を辞め、50代で居場所探しの旅に出た人たちを取材した経験からすると、こうした批判は世代を分断する不毛な議論だと思う。

 そう考えるようになったきっかけは、半導体大手ルネサスエレクトロニクスで開発を担った奥山幸祐さんとの出会いだ。56歳で管理職から外れる「役職定年」の対象となり、早期退職に応募した。打ち込んできた技術者の仕事が続けられないとわかったからだ。

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 一緒に辞めた仲間と平均年齢…

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