「尖閣に突っ込んでくる」中ロの編隊が見透かす日韓対立

有料記事日米安保60年

佐藤武嗣 土居貴輝 冨名腰隆 菊地直己
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 「このままだと尖閣諸島の領空に突っ込んでくる可能性がある」

 昨年7月23日朝、東京・横田基地。日本周辺の防空を統括する航空自衛隊航空総隊司令部に緊張が走った。

 この日、東シナ海から日本海に飛行してきた中国のH6爆撃機2機が、北から南下してきたロシアのTU95爆撃機2機と島根県の竹島周辺の上空で合流(図の4)。合流を誘導したとみられるロシアのA50早期警戒管制機1機が竹島付近の日本上空を2度、領空侵犯した(図の5)。

 中ロの挑発は、さらに続いた。

アジアで米国のプレゼンスが後退する中、虎視眈々と機会をうかがう中国とロシア。両国の動きは、米国の同盟国である日本と韓国を揺さぶる。

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 中ロ計4機の爆撃機は編隊を…

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