東京)府中市郷土の森に、令和ゆかりの梅の木
前多健吾
新元号「令和」の出典となった万葉集。大宰府(福岡県)で行われた「梅花宴(ばいかえん)」で詠まれた和歌の序文から採用されたが、その地域にゆかりがある梅が、「府中市郷土の森博物館」(東京都府中市南町)の梅園にある。市制60周年を記念して5年前、太宰府天満宮から寄贈されたもので、市は「令和になって初めて迎える春。開花は間もなくで、ぜひ見に来てほしい」と話している。
令和由来の舞台となったのは、奈良時代の地方行政機関「大宰府」の長官、大伴旅人(たびと)邸で開かれた梅の花を愛(め)でる宴。この時、詠まれた32首の和歌の序文から採られた。
また、大宰府には平安時代、学問の神様として知られる菅原道真も赴任。政争に巻き込まれて左遷が決まった時、京都の屋敷にあった梅を見て、
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東風(こち)吹かば 匂ひお…
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