終わりがあるから愛おしい、「深みある輝き」求め続けた3年間(奏でるコトバ、響くココロ)

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船橋市立船橋高校(下)

立ち向かう相手は自分自身

 船橋市立船橋高校吹奏楽部は、その年の部長のファーストネームをとって「〇〇たちの代」と呼ぶ。2019年度は「美咲たちの代」。部長の3年生佐藤美咲(みさき)は、フルートを担当する明るく、バイタリティーにあふれた市船のリーダーである。

 ミサキは小学3年からオーケストラクラブでフルートを吹き始めた。あるとき、イベントで一緒になった市船の吹奏楽部員の姿に目を奪われた。

 「市船の人たちって、なんであんなにキラキラ光って見えるんだろう! 私も市船で吹奏楽がやりたい!」

 地元の中学校を卒業後、念願かなってミサキは市船に入った。

 ところが、入ってみたら、どこにも「キラキラ」はなかった。

 練習はジャージー姿。吹奏楽部なのに春はあまり楽器を触らずにYOSAKOIを踊りまくり、その後は吹奏楽コンクール、マーチングコンテスト、定期演奏会と、ドタバタとした日々が続いた。

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