車いすテニス上地に新女王の壁 金メダルへの一手とは

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内田快
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スポーツ好奇心

 今夏の東京パラリンピックを前に、車いすテニスの上地結衣(25)=三井住友銀行=が壁にぶつかっている。2017年には4大大会のシングルスで3勝をあげるなど圧倒的な力を見せていたが、ここ1年半は4大大会で優勝なし。東京大会での逆転を狙う上地の作戦とは――。

 12月、上地の姿は大阪府泉佐野市のテニスクラブにあった。千川理光(まさあき)コーチ(37)が出す球を積極的に前に入って、強打する練習を繰り返していた。

 トップ選手の多くは関東を練習拠点とする。しかし、上地は「関東の方が環境や練習相手はそろっていると周りからは勧められた。でも、千川コーチが和歌山に住んでいるのと、関西からでも活躍できるんやっていうのを見てほしかった」と今でも関西を拠点としている。もっとも遠征や合宿などで年間3分の1ほどしか、家にはいない。

 練習する姿は求道者のよう。千川コーチによると、2016年リオデジャネイロ・パラリンピックの前には7時間もひたすらリターンの練習だけを続けたこともあるというから、練習熱心さは折り紙つきだ。

 「19年は、ここ最近では一番タイトルの数が少なかったかなと思うし、決勝まで行けても優勝まで遠いなって思うことが多くて」

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 世界ランキング2位(19年…

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