イラクは「主権侵害」と反発 米軍増派、周辺国にも緊張

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テヘラン=杉崎慎弥 ドバイ=高野裕介
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 イランの精鋭部隊・革命防衛隊のソレイマニ司令官(62)が米軍にイラクで殺害され、米イランの軍事衝突が懸念される中、米国はあらたに3500人の部隊を中東地域に派遣する方針を示した。複数の米メディアが伝えた。現場となったイラクでは「米国による主権侵害」との反発が強まっており、5日に緊急招集される予定の国民議会(国会)で米軍駐留の是非にまで議論が及ぶとみられる。米イラン対立は、周辺国も巻き込んで緊張が激化している。

 米メディアによると、あらたな派兵は「地域で高まる脅威に対応するため」としており、期間は60日間とする方向で調整しているという。米国は昨年12月にイラクの首都バグダッドで起こった米国大使館前での大規模デモを機に、すでに750人を増派している。

 また、イラク国営テレビは4日、米軍がバグダッド北部でイランの支援する武装組織を空爆したと放送。AP通信などは車両2台への空爆で民兵5人が死亡したと伝えた。だがその後、米軍主導の有志連合やイラク軍は空爆を否定した。

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