殺害されたのは国民的英雄 後戻りできない米国とイラン

有料記事イラン司令官殺害

ワシントン=渡辺丘 テヘラン=杉崎慎弥 ドバイ=高野裕介 ロンドン=和気真也 聞き手・佐藤達弥
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 イラン革命防衛隊の要人が、隣国イラクで米軍によって殺害された。米国は「防衛措置」だと主張するが、イラン側は報復を予告。両国間の緊張は、後戻りできない水準に達しつつある。

 「攻撃の情報や兆候があれば、米軍や米国人の命を守るため、先制攻撃を行う。状況は変わっており、必要な措置を取る用意がある」。エスパー米国防長官は2日、記者団にこう語り、イランや親イランの武装組織に対し、先んじて攻撃をすることがあり得ると明らかにした。米軍が無人機を使い、イラン革命防衛隊の実力者ソレイマニ司令官を殺害したのは、わずか数時間後のことだった。

 米メディアによると、バグダッドの国際空港からソレイマニ司令官らを乗せて出発した車列に対し、米軍の無人機がミサイルを発射し、殺害したという。ソレイマニ司令官の居場所は、協力者や通信傍受、偵察情報などをもとに特定したとされる。

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■なぜ米軍はイラン司令官を殺…

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