社会人と戦う「しんどい」対学生の意義は ライスボウル

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榊原一生
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 「最後やから(相手が)負けてくれへんかな」。この試合を最後に退任を決めていた関学大の鳥内監督の願いもむなしく24点差で敗れた。試合後、監督は「(体力的にも)社会人と戦うのはしんどい。現実問題として勝つのは厳しい」。

 序盤から劣勢を強いられた。富士通に先取点を奪われた直後の2回目の攻撃。パスを投げようとしたQB奥野に、富士通守備陣が第2列から襲いかかった。苦し紛れに投げたパスは反則に。陣地を挽回(ばんかい)しようとした第4ダウンのパントはミス。守備陣も敵陣から始まった相手攻撃陣を止めきれず、点差はさらに開いた。

 関学大の大村アシスタントヘッドコーチは「正直、2対8ぐらいある実力差を戦略でひっくり返すにも限界がある」。2TDをあげるのがやっとだった。

改革か現状維持か

 ライスボウルは近年、対戦方式変更についての議論があった。加えて昨季、関学大が富士通に大敗し、安全性が担保されていないことを問題提起したことで深まった。

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 元々は関東と関西の大学オー…

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