レバノン法相、ゴーン被告の引き渡し困難との見通し示す

テヘラン=杉崎慎弥
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 保釈中にレバノンに逃亡した日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(65)について、同国のセルハン暫定法相は2日、ゴーン前会長の日本への引き渡しは困難との見通しを示した。セルハン氏がAP通信のインタビューで語った。日本とレバノンの間には犯罪人引き渡し条約がなく、ゴーン前会長の引き渡しは極めて難しい情勢だ。

 同通信によると、セルハン氏は「ゴーン前会長は合法的な旅券で入国した」として、日本への引き渡しの可能性に疑問を投げかけたという。一方で、「レバノン(政府)は義務を実行する」とも述べ、ゴーン前会長への何らかの事情聴取を実施する可能性も示唆した。

 レバノンのデイリースター紙(電子版)は2日、同国の司法関係者の話として、ゴーン前会長が来週にも司法の場に姿を現し、日本で訴追されている内容について尋問を受ける見通しであると報じた。

 また、レバノン政府関係者の話として、政府と治安当局がゴーン前会長の計画を数週間前から把握していたと伝える報道もある。(テヘラン=杉崎慎弥

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