新型肺炎、ドイツでも症状ない人から感染 渡航歴なし
ヒトからヒトに感染する新型コロナウイルス。症状がない人からの感染が起こることは中国で報告されていたが、新たにドイツでも確認された。ドイツの医師らが30日付の米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに詳細を報告した。
同誌によると、症状がない人から感染したとみられるのは33歳のドイツ人男性ビジネスマン。陽性の検査結果が出たが、直近の2週間に海外への渡航歴はなかった。どのように感染したのか――。
男性は20、21日、ミュンヘン近くの会社で上海在住の中国人ビジネスパートナーの女性と同じ会議に出席した。24日になって男性がのどの痛みや悪寒などを訴え、翌25日には39・1度の高熱とせきも出るようになったが、翌26日の夕方までに症状は改善。27日には職場復帰できるようになったという。
中国に帰国した女性の感染が26日に判明したため、接触者への追跡調査が行われ、男性も対象になった。ミュンヘンの専門機関で、男性ののどから採取した検体を調べたところ、新型コロナウイルスの陽性反応が出た。ウイルスの量は多かったという。
感染源になったとみられる中…
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- 戸田政考(とだ・まさとし)朝日新聞記者
- 科学医療部記者。再生医療やゲノム編集などの基礎医学に面白さを感じ、現在は医療全般を取材。気候変動問題もライフワーク。フットサル年50回が目標。テンションとコレステロールは高め。