広島)さよなら天満屋広島アルパーク店

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西晃奈
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 JR新井口駅前の商業施設として29年間、多くの買い物客に親しまれた広島市西区天満屋広島アルパーク店は31日、閉店の日を迎えた。営業を終えた午後8時過ぎ、2階の正面入り口に従業員約500人が並んだ。3階まであふれた客たちは、名残惜しそうに閉店セレモニーを見守った。

 この日、夕方には店内の棚やショーケースが空になっていった。「昨日まで実感が湧かなかったけど、品切れの札を出す度に寂しさがこみ上げました」と食品担当の永田早苗さん(51)。この店で28年間働き、最終日は涙はこらえて笑顔で接客したという。「お客様とのつながりが、私のかけがえのない財産です」

 開業当初から店を構える「UCCカフェメルカード 天満屋広島アルパーク店」。店長の山﨑和子さん(47)は、ここで延べ15年ほど働いた。困ったときは、ほかのテナントの従業員とも「手伝うよ」と声をかけあった。「すごくあたたかい百貨店」。最後のセールで熱気にあふれている店内を見て、「やり方次第で閉店にならなかったんじゃないかと思ってしまう」と残念がった。

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