「自衛隊、唯一の策ではない」看護師が考える国際貢献

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清宮涼
【動画】日本のすべき国際貢献などについて語る白川優子さん=清宮涼撮影
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 安倍晋三首相による長期政権は安定をもたらしたと言われる一方で、異論や変化を拒む空気も広がっている。「最長首相」の任期が迫る中、日本の政治は前に進めるのか。「国境なき医師団」看護師の白川優子さん(46)に聞いた。

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 国際NGO「国境なき医師団」の看護師として、2014年2月、事実上の内戦状態に陥っていた南スーダンの北部マラカルに入った。到着から数日後に戦闘が始まった。私たちは現場に残り、被害を受けた患者の治療にあたった。

 当時、首都ジュバには、道路整備などのため、陸上自衛隊国連平和維持活動(PKO)を行っていた。移動で数日間滞在したジュバでは自衛隊の装甲車両も見かけた。ジュバの治安は落ち着いていたが、マラカルでは一時、空港が閉鎖されて物資も届かない状況。

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 私たちも水がなく、死体が流…

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