北海道の駅名キャラメルが人気 「廃線前に」と買い求め

阿部浩明
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 JR北海道のすべての駅名看板をデザインした「駅名標キャラメル」が人気だ。サイコロキャラメルで知られる明治グループの道南食品(本社・函館市)が発売。不採算や被災を理由に鉄路の廃線が進むなか、「幻の駅になる前に」と買い求める人も多いという。

 明治ブランドでサイコロキャラメルを作ってきた同社は、2016年から、自社ブランド「北海道サイコロキャラメル」に切り替えた。全部をそろえる「コンプリート」企画としては、道内179の全市町村名に次ぐ第2弾だ。

 在来線と新幹線の13路線410駅(昨年4月現在)の全駅名標を、個箱の5面に印刷。路線接続の関係から、一部の駅は重複して描かれている。昨年3月いっぱいで営業を終えた石勝線夕張支線は入っていないが、今年5月に廃止予定の札沼線(北海道医療大学―新十津川)や、災害で不通となり、沿線の町が廃線方針を受け入れた日高線(鵡川―様似)の駅名はあしらわれている。

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 キャラメルは5箱セットで200円。札幌駅新千歳空港など道内各地の土産物店で昨年7月に販売を始めた。鉄道愛好者らがツイッターインスタグラムにアップしたことも奏功し、評判が広がった。

 同社マーケティング企画グループ長の藤原拓さんは「道内には『昆布』や『母恋(ぼこい)』など珍しい駅名が多いので観光客には人気。ふるさとの駅名を懐かしんで買う道民もいます」。(阿部浩明)

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