思春期の子どもたちの心身の健康にかかわる要因を調べ、発達を支えようという大規模な調査が本格化しています。少子化を背景に、さまざまなストレスにさらされている子どもたちを幸福にする方法とは? 調査研究からその手がかりが三つ、見えてきたそうです。責任者の一人、東京都医学総合研究所の西田淳志プロジェクトリーダーに聞きました。
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――どんな調査ですか。
東京都の世田谷区、三鷹市、調布市に住むお子さんの世帯に協力を求め、健康や生活にかかわるいろいろな項目を聞きとった上で、その子がどのように発達していくかを2年ごとに確認します。健やかに発達していくためにどんな配慮が必要かを科学的に明らかにして、教育や医療、福祉の現場で活用してもらい、成長を支援するのが目的です。「東京ティーンコホート」と名付けました。コホートとは、ある集団を継続的に調べていく研究手法のことです。総合研究大学院大学と東京大学、私たちの研究所が参加しています。
――これまでの経過は。
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まず、調査に同意してくれた…
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