茨城)山の神秘、映し出す画風 牛久の画家、東京で個展
佐藤清孝
山の神秘に魅せられ、全国の名峰を描き続ける茨城県牛久市の画家千葉忠明さん(77)が、集大成となる大規模な個展を25日から東京都内で開く。春の芽吹きに包まれた筑波山、「心の原風景」となった新潟県の山々……。どの作品も山と一心同体になった躍動感があふれる。
千葉さんは東京生まれ。幼い頃に戦争疎開で祖父の故郷・新潟県中之島村(現・南魚沼市)に移り、巻機山(まきはたやま)や金城山、八海山などに囲まれた盆地で「山々を仰ぎ見ながら育った」。
小学生の時に南魚沼市と湯沢町にまたがる飯士山(いいじさん)に心を奪われる。「あの山の向こうには何があるんだろう」。学校を抜け出しふもとまで夢中で自転車をこいだ。木漏れ日を浴びながらわき水を飲み、アケビを食べ、小鳥の美しいさえずりを聞いた。「心の原風景」として脳裏に刻まれ、山登りに心を躍らせた。
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絵は、日本画家の祖父と女子…
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