保護者が行事に熱い栃木? 「仕事休めて」参加率10割

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若井琢水
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 保護者の参加率100%――。栃木県足利市立東山小学校の恒例行事「なかよしジャンボリー」は保護者総がかりだ。共働き世帯も増えているが、ほぼ100%の参加率を保っている。

 市街地にある東山小は助戸小と相生小が統廃合して新設された。2004年に始まったジャンボリーは保護者同士の交流を深めることが目的の一つだった。PTAと学校が運営する。

 毎年10月末、校内にはおにぎりやみそ汁、ゲームの出店が並ぶ。ポップや飾り付けも全て手作り。午前中は子どもたちがゲームブースを開き、午後は「らいでん横丁」と称して保護者が店を開く。楽しみにする地域住民も多い。今年も在校生の3倍弱の約700人の来場があった。

 「事前準備、当日のいずれか1日に出てもらえばOK」。PTAの源田俊道会長(44)は、家庭の事情に合わせて負担をシェアすることで参加率を保っていると説明する。任意団体のPTAだが、同小は加入率も100%。「職場も子どもの行事といえば、休みを許す土壌があるのでは」

 98・3%。栃木県は小学校保護者の行事参加率が全国1位。理由について県内の市町教委は「地域全体で子育てする意識が強いからでは」と口をそろえる。

 とはいえ、県内の学校を回ると、保護者や地域住民が関わる行事がとにかく多い。「PTA委員に誘われると断れない」「保護者負担が多い」「自分だけ休めない」という愚痴も。ただ実際に子どもの頑張る姿に触れて「やりがいを感じた」と参加に肯定的になる人も多いという。

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