欧米韓は… 比べてわかる日本の大学入試制度の「欠陥」

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今村優莉
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 まもなく大学入試センター試験が行われ、大学受験のシーズンが本格化します。でも、日本の大学入試は大揺れ。来年度からセンター試験に代わって始まる「大学入学共通テスト」の看板だった、英語の民間試験と国語・数学の記述式問題の実施が相次いで見送られました。入試改革はそもそも、「グローバル化する世界」にも対応できる能力を測ることを目指していましたが、日本と海外の大学入試はどのように異なるのでしょうか。大学入試センターの荒井克弘名誉教授によると、日本の入試制度には大きな「欠陥」がありながら、広く認識されていないのが問題だと言います。

 ――入試改革では、日本中の受験生が振り回されています。海外の大学入試でも、記述式問題は使われているのですか?

 イギリスやドイツフランスといった欧州諸国で大学入試に相当する「中等教育修了資格試験」は基本的に記述式です。一方、米国には「SAT」や「ACT」と呼ばれる共通試験があり、日本の大学入試センター試験と同じ、マークシート方式が用いられています。

 ただ、大学入試に記述式問題が必要かどうかよりも、もっと大切な問題があるでしょう。

 ――どういうことでしょうか?

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