山形)双子が引き継いだ「雪割納豆」 米沢の伝統食

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石井力
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 米沢には納豆にこうじや塩を加え、さらに発酵を進めた「雪割納豆」がある。製造しているのは、双子の兄弟が経営する米沢市の「ゆきんこ」という小さな会社だ。6年前に元々の製造元が廃業し、途絶えそうになった「伝統食」を引き継いだ。

 昨年10月末、米沢市が地元の秀でた商品などを顕彰する「米沢品質AWARD(アワード)」に、ゆきんこの雪割納豆が選ばれた。

 受賞した商品は「雪割納豆 かんずり入り」。かんずりは新潟県上越地方の唐辛子を使った調味料で、同県妙高市の食品会社が製造している。江戸時代に上杉家が治めた米沢と、上杉家のルーツである上越地方のそれぞれの伝統食を融合させた「上杉の食文化」のシンボルとなる一品だ。

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 審査員からは「事業の継承が…

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