世界に広げる「トヨタ式」 リフト大手、拡販の切り札に
竹山栄太郎
トヨタ自動車グループの源流企業でフォークリフト世界最大手の豊田自動織機(愛知県刈谷市)が、海外で「トヨタ生産方式」(TPS)の考え方を活用した提案営業にのりだした。顧客のコスト削減につながる「カイゼン(改善)」を提案し、フォークリフトの拡販につなげる狙いだ。
「カイゼンを学ぶことで自社のコストを減らし、売り上げも増やせる」
愛知県高浜市の高浜工場で11月、研修生11人が座学を受けていた。各国の販売店社員を対象にした13カ月のプログラムの一環だ。
TPSはムダを徹底的になくすことを目標とし、「ジャストインタイム」や「自働化」「かんばん」などの用語で知られる。豊田自動織機がおもに教えるのは、ごく基本的な「5S」(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)と、「見える化」を使ったカイゼンだ。
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日本の製造や物流の現場では…
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