消費される生木のツリー、クリスマス後の行方 NYでは

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ニューヨーク=藤原学思
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 米国ではクリスマスは特別な日だ。日本とは違い、数少ない国民の祝日でもある。スーパーマーケットを含めて多くの店が休業し、家族と過ごす日だと広く認識されている。

 ニューヨークの街角ではクリスマスが近づくと、そこかしこでツリーが飾られ、また、販売もされる。家族が来たばかりの我が家はどうしようかと思っていたところ、マンションの隣人が突然、1メートルほどのツリーをプレゼントしてくれた。とてもありがたい一方、「家族がいるんだから、早い時期からツリーぐらい用意しないと」と言われている気にもなった。

 それぐらい一般的と言えるクリスマスツリーについて、ある疑問が浮かんだ。この国で大量に「消費」され、人びとにぬくもりを与える木々は、どこからきて、どこへゆくのだろう。

ツリーの名所では

 クリスマスイブのニューヨーク・ロックフェラーセンター。高さ23・5メートル、直径14メートル、重さ約14トン、推定樹齢70~75年のマツ科の「オウシュウトウヒ」をバックに、多くの家族連れが写真を撮っていた。

 暗くなると、ツリーは全長8キロにも及ぶワイヤに取り付けられた5万個のLEDライトに彩られ、頂上にはスワロフスキー製の星も。クリスマスは24時間にわたってライトアップされる。

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 このクリスマスツリーは、ニ…

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