「人生終わっていい」堀ちえみを襲った舌がんステージ4

有料記事がんとともに

聞き手・山内深紗子
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堀ちえみさんインタビュー(1)=全3回

 1年前にステージ4の舌がんの手術を受けた俳優の堀ちえみさん(52)。手術前のようになめらかにしゃべることはできませんが、治療や復帰への思いを語ってくれました。絶望からの道のりを、3回にわけて紹介します。

 2019年1月21日、半年間続いていた舌の痛みが耐えがたくなり、都内の大学病院を受診しました。偶然キャンセルが出て、運良く診てもらうことができたのです。

 「ご家族は近くに住んでいますか?」

 ただれて腫れ上がった舌を見るなり、医師は聞きました。

 「先生、がんでしょうか?」

と問うと、医師は「はい。一刻も早く検査入院を」とおっしゃった。

 頭の中が真っ白になりました。でもこのときは涙は出ず、ある意味、冷静でした。

 夫にラインで連絡し、検査入院の段取りをつけました。ひとりで気持ちに向き合いたかったからか、病院から出ると、足は閉店間際の美容院に向かいました。「肩につかない長さまでバッサリ」とお願いしました。

 「私の人生、終わっていいのかもしれない」

 髪を切ってもらっている間、そう思っている自分がいました。

舌がんと診断され、一時は絶望の淵に立たされた堀ちえみさん。記事の末尾では、手術を経たいまの思いを語ってくれた動画もご覧いただけます。

 30代半ばから、激痛を伴う…

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