名門復活の鍵は? バスケ能代工、「秀さん」の意識改革

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松本麻美
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 バスケットボールの能代工高(秋田)が、名門復活への道を着実に進んでいる。今年は男子日本代表や日立(現Bリーグ・SR渋谷)などでの監督経験を持つ同校OBの小野秀二監督(61)が指導に入るようになって3年目。24日は、3年生にとって最後の大会となる第72回全国高校選手権(ソフトバンクウインターカップ、朝日新聞社など主催)の初戦に臨み、1回戦で福井商を106―56で破って順調なスタートを切った。

 「3年生は一緒に歩んできた存在。特別な思い入れがある」と小野監督。46年連続出場が続いた同大会(2017年までの名称は全国高校選抜優勝大会)の出場が途絶えたのは16年。強豪校としての復活を求める声に応えようと、17年夏からコーチとして関わり始めた。18年冬に3年ぶりに同大会へ出場、16強入り。今年4月からは新監督として腰をすえた。

 徹底したのは、激しい守備から走って得点する伝統への「原点回帰」。そして、選手たちの理解度を深めるために大事にしているのが、自主性とコミュニケーションだ。

 たとえば試合中、交代でベンチに戻ってきた選手と話す際にただ指示を出すのではなく、選手が何を考えていたかを問う。「分かっているだろうと思っていても通じていなかったことがよくある。なぜそのプレーを選択したのか聞くようにしている」と小野監督。

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 この日も第3クオーター途中…

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