三重)佐佐木信綱の万葉集研究を展示 鈴鹿市考古博物館

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中根勉
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 歌人の佐佐木信綱(1872~1963)は、「万葉集」の研究者としても知られる。万葉集に関する信綱の著書や写真など約70点を紹介する特別展「信綱と万葉集」が、三重県鈴鹿市国分町の市考古博物館で開かれている。2月24日まで。

 鈴鹿市主催で、佐佐木信綱記念館(同市石薬師町)が昨年9月の豪雨による雨漏りなどで修理中のため、会場を市考古博物館に設けた。

 展示は「万葉集研究に至るまで」「万葉集の基礎的研究」「国内外への普及活動」の三つからなる。東京大学で学んだ信綱が文献を重視した研究方法を身につけ、万葉集研究に生涯をささげる決意をする様子、原本が失われている万葉集の定本編纂(へんさん)をめざし、古写本を比較研究していく様子、外国語訳やわかりやすい解説で一般向けにも研究成果を広げた様子などがわかる。

 資料では、1890年代の「…

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