再エネ拡大、石炭火力に逆風… 九州電、出力調整に悩み

有料記事

女屋泰之
[PR]

 営業運転を始めた九州電力の松浦火力発電所2号機(長崎県松浦市)。原発1基分の出力があり、電力需給に応じて柔軟に出力を変える「調整力」も備える。太陽光など、天候に左右される再生可能エネルギーが普及する九州では、調整力が重要になっているが、再エネの発電が優先されるため、想定ほど稼働できない可能性もある。

 出力100万キロワットと九電の火力で最大級。石炭火力だが発電効率を高めた「超々臨界圧」を採用し、二酸化炭素(CO2)の排出量を低減できるという。

 環境対策だけでなく、調整力も「最新鋭」と九電は説明する。運転しながら出力を15万キロワットまで落とすことができる。また、1分間に4万キロワットずつ出力を増減させることも可能で、柔軟性がある。

 九電が調整力の性能を強化し…

この記事は有料記事です。残り699文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら