インドで「はえぬき」 東北の米、アジアで勝負

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宮谷由枝
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 私たちの食卓に並ぶ東北の米が今、世界に続々と進出している。人口減やブランド米の「乱立」など、国内市場の競争が激化する中、人口増が著しい新興国市場での需要を見込んだり、海外進出をきっかけに知名度向上を目指したりという狙いがある。

 コメ卸売業「アスク」(山形市)は2014年から、インド東部の西ベンガル地方で山形県産品種「はえぬき」の試験栽培を始めた。市場に出せる品質に達したとして、来年から本格生産と現地での販売に乗り出す。すでに現地の日本食レストランなどと契約を結び、来年は150~200トンを卸すことが決まっている。今後は生産量を増やし、販路を広げる考えだ。

 アスクのインド進出は、取引先の飲食業者が現地で和食店を開いたのがきっかけだ。農業大国のインドは米の輸入に厳しい規制があり、日本米の入手が難しいと聞いた。現地で日本米を作れば、需要が見込めると進出を決めた。

 持ち込んだ日本米5種類ほどの中から、現地の気候に合い、収穫量が最も安定していた「はえぬき」を選んだ。

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 ただ、現地では農家の考え方…

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