盲学校では「見えるほう」 子ども時代の視力はやがて…

有料記事患者を生きる

松浦祐子
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患者を生きる・職場で「視覚障害」(5)

 現在全盲の千葉市職員、大川和彦(おおかわかずひこ)さん(49)は、両目ともに生まれつき眼球が小さい「小眼球症」で左目は見えず、右目は水晶体が濁る「白内障」があった。

 小学部から千葉県立千葉盲学校に通った。ただ、当時は、視力は0・1近くあり、生活に不便はさほど感じていなかった。

 視覚障害者が使う白杖(はくじょう)は持っていたが、使わなくても歩くことはできた。白杖は、もっぱら通学路で振り回して遊ぶものだった。学校では、点字も習ったが、自身は、ルーペを使えば文字を読むことができたため、実際に使うことはなかった。眼鏡もかけていなかった。

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 「学校では、自分は見えてい…

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