阪神・淡路大震災で姉を亡くしたシンガー・ソングライターの男性(35)が、神戸市で29日に単独ライブを開く。被災後、父は職を失い、両親は離婚。路上生活を経験した末に、メジャーデビューを果たした。来年1月で震災から25年。つらいこともあった。「どんなことがあっても、生きていてよかった」。その思いを歌に込める。
11日夜、神戸市中央区のJR三ノ宮駅近く。黒い帽子とコート姿の作人(さくと)さん=本名・田代作人=の歌声とギターの音色が響いた。歌う時、いつも姉のことを思い出す。「忘れたらあかん」という思いを自分にも向け、歌ってきた。
最後の食卓は苦い思い出
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姉の西田瑞恵さん(当時17…
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