種子島の医師が南極へ 宇宙に思いはせ

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屋久島通信員・武田剛
【動画】種子島の小嶋秀治医師が南極へ出発=武田剛撮影
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 鹿児島県種子島で勤務した医師が、長年の夢をかなえ、第61次南極観測隊に参加している。今月2日、観測船「しらせ」で豪州から出港した。来年1月上旬をめざしている昭和基地への到着後には、種子島の児童らとネットで結ぶ「南極教室」を計画している。

 医師は小嶋秀治さん(46)。石川県出身で、川崎市の医大を卒業後、北海道など各地の病院勤務を経て昨年7月、山村留学で種子島の南種子町で暮らす長男悠暉さん(10)と妻有美さん(50)に続いて三重県から移住した。公立種子島病院に勤め、かぜやケガなどを幅広くカバーする「家庭医療」が専門だ。

 住まいは種子島宇宙センターのすぐそばで、轟音(ごうおん)とともに空に打ち上がるロケットも間近に見た。

 小嶋さんは、もともと高校時代から環境問題に関心が高く、温暖化で氷山が解けるなど地球環境問題の象徴のような南極に行ってみたいという夢があった。今春、観測隊に同行する医療隊員の存在を知り、医師としての可能性を広げたいと公募に手を挙げた。

 「地球も宇宙にある。ロケットが身近で宇宙に近い島の子どもたちに、南極の環境問題を一緒に考えることで、自分たちの暮らしが宇宙とつながっていることを感じてほしい」。悠暉さんが通った茎南小学校の児童らとネットでつなぎ、南極での暮らしぶりを伝えたり、児童からの質問に答えたりする「南極教室」を計画している。

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