ベビーメタルに世界が夢中 米ビルボードで13位を記録

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丸山ひかり
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 2人の少女がキュートな衣装をまとい、激しいヘビーメタルに日本語の可憐(かれん)な歌声とダンスを融合させる――。異色のユニット「BABYMETAL(ベビーメタル、ベビメタ)」の3枚目のアルバム「METAL GALAXY」が10月26日付の米ビルボードの総合アルバムチャートで、13位を記録した。日本を拠点とするアーティストとしては最高の順位だ。来年で結成10周年を迎える彼女たちはなぜ、国境を超えて支持を広げているのか。

 6月、英国で世界最大級の音楽祭「グラストンベリー・フェスティバル」に出演。ヘビーメタルのアーティストは少なく、アウェーの場だ。しかし、ライブが進むにつれ、最初は静かだった観客の中に、激しく体をぶつけ合う「モッシュ」の渦が起きた。

 チョコレートを食べようか悩む乙女心をポップに歌った「ギミチョコ!!」に、「ソレソレ!」という合いの手が日本の祭りを思わせる「メギツネ」……。激しくドラムが打ち鳴らされる中、SU―METAL(スゥメタル、22)が澄んだ力強い声を響かせ、MOAMETAL(モアメタル、20)とサポートダンサーは歌詞を表現するような大きな身ぶりで、縦横無尽に踊る。

 9月からは、米国での初のアリーナ公演も含むワールドツアーに出発。SNSには各地でライブを見たファンが、様々な言語で感想を書き込んでいる。

 「デビュー時は幼かったけれど、今は『外タレ』と同じ。なかなか会えない」。先月17日、ライブがあった「さいたまスーパーアリーナ」で初期からのファンという男性(55)は、グループの成長を、そう誇らしげに話した。

 従来のヘビーメタルのイメージと比べれば、彼女たちは異色だ。だがファンが口をそろえるのは、「曲の良さ」「歌とパフォーマンスのすごさ」だ。

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