結婚で引退した山口百恵 「女性の地位逆戻り」への反論

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権敬淑
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 人気絶頂の山口百恵が結婚、引退する。衝撃のニュースに沸いた1980年春、節目を飾る本の出版を狙って各社が動いていた。

 本人と直接交渉をし、企画を所属事務所と出版社に通したのは駆け出しのプロデューサーだった残間里江子さん(69)だ。自身も30歳を前にキャリアを模索していた時期。70年代は「女の時代」ともてはやされたが「実態は消費の担い手としての期待。その中で女性は常に本当の『自立』とは何か、生き方に右往左往してました」。

 だが、時代の先頭を走り、「強い女」のイメージもあったスターは、流れにあらがうように家庭を選んだ。

 その生身の本音を引き出すことが、惑う女性へのヒントになるのでは。そう考えた残間さんは、ライターの聞き書きではなく「自分で書かないか」ともちかけた。条件は二つ。うそは書かない。生い立ちや恋愛・性にも向き合う。

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