あの手この手のソフトバンク、株価は伸び悩み 上場1年

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井上亮
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 ソフトバンクグループ(SBG)の中核企業、携帯電話大手ソフトバンク(SB)が東証1部に上場して1年。国内で過去最大規模の上場だったが、その後のソフトバンクの株価はさえない。グループ再編でヤフー、LINE、ZOZO(ゾゾ)を傘下に入れ、携帯電話キャリアからスマートフォンを軸にしたITサービスへの脱皮を図るが、まだ道半ばだ。

 ソフトバンクはNTTドコモKDDI(au)とともに携帯電話3強の一角を占める。SBGはソフトバンクを、安定収益を生む携帯電話会社からさらに脱皮・成長させるため、グループ再編を進めてきた。

 SBG内では従来、ソフトバンクとネット大手ヤフーは兄弟会社だったが、今年6月のグループ再編で、ヤフーをソフトバンクの子会社に。さらにヤフーは10月にZホールディングス(ZHD)となり、傘下にヤフー、新たに買収したネット衣料通販のZOZO、金融関連事業を持つ形になった。

 11月にはZHDとLINEが経営統合を発表。ソフトバンクがZHDを通じネット大手を持つ形が整った。

 ソフトバンクはこれまで、携帯電話の契約者を増やし、端末の売り上げや通信料金の収入も増やすことで事業を拡大してきた。従来型の携帯電話がスマートフォンに入れ替わり、次世代通信規格「5G」で大容量通信が可能になる中、次の一手として、スマホを通じた「サービス」の事業を拡大しようとしている。

 ソフトバンクの宮内謙社長は11月の決算説明会で、「スマホの上にのっかるビジネスも含めてきちんと取り組んでいけば、株主の期待に応えられるときが確実にやってくる」と話した。

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