投げることで伝えたい 闘病19年、阪神岩田がいま語る

有料記事

山田健悟
[PR]

 アンダーシャツをめくり、左脇腹の皮と脂肪を一緒につまみあげる。筋肉に注射針が届かないよう、垂直に刺すのがコツだ。

 プロ野球・阪神タイガースの投手、岩田稔(36)は1型糖尿病発症から19年、朝昼晩の食前と寝る前の1日4回、血糖値を下げるインスリン注射を打ち続けてきた。先発のマウンドに登る日も、それは変わらない。

もう野球、できひんのかな

 診断を受けたのは、2001年1月、高校2年生のときだった。大阪桐蔭高校のエースとして、秋季近畿大会大阪府予選で準優勝し、近畿大会で8強入りした直後のことだった。診断を受けた後、緊急入院した。

 1型糖尿病は、血液中のブド…

この記事は有料記事です。残り1254文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら