上司「殺すからな」 自殺の三菱電機新入社員のメモ公開

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内藤尚志
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 三菱電機の20代の男性新入社員が今年8月に自殺し、当時の教育主任だった30代の上司の男性が自殺教唆の疑いで11月に書類送検された問題で、この新入社員が残したメモが18日、公開された。教育主任から「次 同じ質問して答えられんかったら殺すからな」「お前が飛び降りるのにちょうどいい窓あるで、死んどいた方がいいんちゃう?」などと言われたと記されていた。

 遺族側の代理人弁護士が東京・霞が関厚生労働省で記者会見し、メモの内容を明らかにした。それによると、新入社員は教育主任からの質問に答えられなかったときには「自殺しろ」と言われていたという。

 新入社員の遺族は、代理人弁護士を通じてコメントも発表した。「息子の仕事に関するノートやたくさんのメモを見るといろんな思いが浮かび胸が張り裂けそうです」などと悲痛な胸の内を明かし、「これまでの対応を見る限りでは、三菱電機に反省の色はみられず保身に全力を注いでいるように感じます」などと訴えている。

 複数の関係者によると、自殺したのは、生産管理システムの開発などを手がける生産技術センター(兵庫県尼崎市)に7月に配属された技術系社員。兵庫県三田市の社員寮近くの公園で、8月下旬に自ら命を絶った。自殺した数日後に、学生時代の研究テーマなどについて説明する技術発表会を控えており、教育主任から資料の書き直しなどを求められていた。

 兵庫県警三田署は11月14日、教育主任を書類送検した。神戸地検が刑事責任の有無を慎重に調べている。

 三菱電機では社員が心身の健…

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