訪問看護は地域医療の要 体調確認に見守り…足りぬ人手

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山中由睦(よしちか)
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 「ご飯はちゃんと食べてる?」。今月16日、高齢女性(78)の胸に聴診器を当てながら看護師の江藤愛美(まなみ)さん(31)が尋ねた。女性は心臓が悪く、過去に何度か止まったことがある。医師に代わって滋賀県守山市内の女性宅を訪れ、体調を聞きながら血圧や体重を測定。薬局で処方された薬も日ごとに仕分けておく。

 女性は息子らと暮らすが家族は忙しく、看護師が炊事や掃除を手伝うことも多い。江藤さんは食器を洗うと、家族あてに「ゴミ袋がありません」とメモを残した。約30分の訪問看護内にすべきことは山積みだ。

 江藤さんはNPO法人「ゆうらいふ」(守山市)のナースステーションで働く。同行していた渕上操(みさお)所長(46)は「家の中の様子から異変がないかを見て、家族とコミュニケーションを取ることも必要。病院よりも生活に密着したサポート」と説明する。

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