窓を板でふさいで越冬 「アパマン爆発、風化させない」

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武田啓亮 遠藤美波
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 札幌市豊平区の不動産仲介業者「アパマンショップ平岸駅前店」の爆発事故から16日で1年。突然の爆発で、近隣住民の生活は一変した。補償をめぐって住民とアパマン側との隔たりは大きく、隣接するマンションの住民が集団提訴に踏み切った。(武田啓亮、遠藤美波)

 「この1年間、しなくてもいい生活をしているということがつらくてつらくて仕方なかった。体力的にも精神的にも、ほとほと疲れた」。提訴後の会見で、マンションに住む原告団の女性(40)は憤った。

 爆発が起きたとき、女性は10歳の息子と2人でリビングにいた。「ドーン」という大きな音と、下から突き上げるような揺れ。すぐに息子の手を取り家を出た。数時間後、荷物を取りに家に戻ると寝室と洋室の窓ガラスがすべて割れていた。

 冬場のためすぐに修理したかったが、マンションの管理会社からは「ベランダの外窓は建物の共有部分のため独断では直せない」と言われた。そのうえ雪で足場が組めず、工事開始は4月になると説明された。同じマンションで修理が相次ぎ、さらに工期が遅れた。

 修理が始まったのは爆発から半年後。その間は窓にベニヤ板を張って暮らした。息子は家の中でもジャンパーを着ていた。外で歩行者や車が行き来する音にも悩まされた。

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 アパマンリーシングが設けた…

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