「障がいは可能性」 タブーを壊す起業家がめざす未来

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箱谷真司
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 利益だけを追い求め、グローバルな競争に勝つためには犠牲をいとわない。そんな経済には限界がありそうです。何が必要なのでしょう。世の中のため、人のためを思って進む人たちの志に、ヒントがあるかもしれません。知的障がいのある人が描いたアートを販売している「ヘラルボニー」の松田崇弥社長(28)に、事業にかける思いを聞きました。

 ――社長を務めるヘラルボニー(岩手県花巻市)は株式会社ですが、「福祉実験ユニット」を掲げています。どんな事業を展開していますか。

 「知的障がいのある人が描いたアートを、ネクタイやハンカチに印刷し、自社のウェブサイトなどで販売しています。ブランド名は、社名を英語で表記した『HERALBONY』。全国の数十の社会福祉法人などと連携しており、作家は20~60代の100人ほど。千点以上のアート作品が集まっています」

 「アートは建設中のビルの仮囲いにも印刷しています。期間限定の『街の美術館』です。みずほフィナンシャルグループの東京・丸の内の新社屋などで実現しました。都内にあるパナソニックの研究開発拠点の壁紙やクッションにも採用してもらいました」

 ――最近、吉本興業ホールディングスとも提携したそうですね。

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 「『DARE(ダレ)?』と…

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