曹操の鏡のナゾ、解けるか CTで撮影した文様を初公開

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今井邦彦
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 九州国立博物館福岡県太宰府市、九博)で開催中の特別展「三国志」(朝日新聞社など主催)のため来日した中国の研究者が16日、九博で開かれた検討会で、魏王朝の基礎を築いた英雄・曹操(155~220)の墓「曹操高陵」で出土した鉄鏡のCT(コンピューター断層撮影)画像を初公開した。この鏡をめぐっては、九博で展示中の大分県出土とされる鉄鏡(重要文化財)との類似点が指摘されており、二つの鏡をめぐる謎の解明につながるか、注目される。

 曹操高陵出土の鉄鏡は直径約21センチ。現在は絹のような有機物が鏡を包んだまま固着し、表面を見ることができない。曹操高陵を調査した河南省文物考古研究院の潘偉斌・副主任がCTで撮影したところ、背面に金とみられる金属で文様が象嵌(ぞうがん)されていることが判明。潘さんは16日の検討会で、日本の研究者にその画像を公開した。画像は不鮮明ながら、水滴のような形の文様が確認できる。何の図柄かは現段階では判別が難しいという。

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 一方、九博で展示中の鉄鏡は…

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