宮城)大川小語り部の会、教委も参加 石巻市の敗訴受け

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山本逸生
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 東日本大震災の津波で児童74人が犠牲となった宮城県石巻市大川小学校の校舎前で、遺族らが毎月開いている「語り部の会」が15日にあった。遺族が市と県を相手に起こした訴訟で、10月に市側の敗訴が確定したことを受け、この日は市や県の教育委員会の職員の姿も見られた。

 当時小学2年生の弟を亡くした永沼悠斗さん(25)は、津波の傷痕が残る校舎前に立って、大川小の児童はみんな一輪車に乗れたことや、卒業制作でお気に入りの校舎の絵を描いた思い出などを振り返った。「特別でも何でもない場所に災害はやってくる。それを少しでも感じ取って、大切な人たちに伝えてほしい」と、集まった人たちに語りかけた。

 敗訴が決まり、亀山紘市長らは今月1日、遺族説明会を開き、初めて過失を認めた上で遺族に謝罪した。遺族から「学校で子どもたちにも謝ってほしい」と求められ、説明会後に急きょ校舎を訪れ、慰霊碑の前で手をあわせていた。

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 この日は、その後初めて開か…

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